害虫駆除は初期費用のかかりにくいビジネスモデルであることから、多くの個人事業主や企業に注目されています。しかし、どのように集客すればいいのかイメージがつかないといった方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、以下のような方を対象に、害虫駆除の集客方法や仕事内容について解説します。
・害虫駆除の集客方法が知りたい
・害虫駆除で儲かる方法が知りたい
・害虫駆除業者としての開業を検討している
害虫駆除の仕事内容
害虫駆除は、シロアリやゴキブリ・ダニなどの害虫の発生源や侵入経路を調べ、駆除を行う仕事です。個人宅の床下や天井裏をはじめ、庭の樹木や外壁など、状況によってさまざまな箇所を担当します。
食べ物を扱う法人や店舗から依頼を受けることもあります。例えば、衛生状態に気を配る必要のある飲食店や、異物混入を防ぎたい食品工場などが挙げられます。
ネズミや鳥といった害獣の対応をする業者もいます。外来種の繁殖や気候の変化などで、人の多い住宅街にも害獣の被害が出ることがあるためです。
害虫駆除業者は対象とする部屋の広さや、駆除する害虫の種類によって料金を定め、集客を行うことが一般的です。
侵入経路を塞いだり薬剤を散布したりと、有効な対策を検討して実施するほか、お客様から予防方法や衛生管理についてアドバイスを求められることもあります。害虫や衛生に関する幅広い知識が求められる仕事と言えるでしょう。
害虫駆除の仕事が忙しい時期
害虫駆除業者は、害虫の活動が活発になる7月~8月に繁忙期を迎えます。
害虫が発生してから駆除を検討するお客様はもちろん、発生前にあらかじめ対策を行いたいと考えるお客様もいます。その場合、本格的に暑くなる前の春ごろから消毒や薬の散布の依頼を受けることもあるでしょう。
また、飲食店や工場と契約を結び、継続的に衛生管理を行うようなビジネスモデルの害虫駆除業者もいます。その場合はトラップの交換や点検などが主な仕事となり、業務量が比較的安定しやすい傾向にあります。
害虫駆除の集客方法6個
害虫駆除の集客方法について、以下の6つを紹介します。
・ポータルサイトへの掲載
・ホームページ制作
・リスティング広告
・SEO
・MEO
・チラシ、ポスティング
■1.ポータルサイトへの掲載
ポータルサイトや一括見積もりサイトは、複数の害虫駆除業者を比較しながら検討できるサイトです。自社のサイトがない場合にも気軽に集客を始められ、認知度が低くても問い合わせにつながりやすいメリットがあります。
引越しや清掃代行など、さまざまなサービスをまとめて取り扱っているサイトも多いため、害虫駆除のカテゴリがあるかどうかチェックしてみるといいでしょう。
予約成立となった際の手数料などがかかることがある反面、登録自体は無料といったポータルサイトも多く存在します。害虫駆除の集客では、早い段階で登録することをおすすめします。
■2.ホームページ制作
専用のホームページがあれば、サービスの情報を詳しく伝えられます。
サービスの特徴や強みを洗い出し、宣伝したい情報を目立つ位置に記載しましょう。トラブルを防ぐために、料金や作業内容を具体的に書くことも大切です。
ポータルサイトなど他の媒体を見て興味を持ったお客様に対しても、ホームページがあることでより信頼性をアピールできるでしょう。
■3.リスティング広告
ホームページを作成した際に取り組みたいのが、より多くアクセスしてもらうための施策です。
その施策の1つにWeb広告の出稿がありますが、中でもリスティング広告は代表的な手法です。リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンで、ユーザーが入力した検索ワードをもとに表示される広告を指します。
例えば、東京で害虫駆除を探しているユーザーは「害虫駆除 東京」「害虫駆除 業者 東京」などと検索することでしょう。リスティング広告ではこのようなキーワードを狙って広告を出稿することで、害虫駆除のニーズを持ったユーザーをホームページに誘導することができます。
■4.SEO
SEOはSearch Engine Optimizationの略であり、日本語では「検索エンジン最適化」を指します。
ホームページへのアクセスを増やすことを目的に、検索エンジンで検索した時に自分のホームページが検索結果の上位に表示されるように対策を行うことを意味します。
SEOによる集客はノウハウが必要な反面、成功すればコストを抑えて集客することが可能です。
ノウハウがない場合や、時間をかけることが難しい場合は、Webマーケティングを得意とする企業に外注してもいいでしょう。
■5.MEO
MEOはMap Engine Optimizationの略であり「マップ検索エンジン最適化」を指します。
Googleマップで検索した時に自分のビジネスが目立つ位置に表示されることを目指す施策であり、SEOの地図版といった位置付けです。
MEOをうまく行えば、Googleマップで検索したユーザーからの問い合わせが期待できるでしょう。
Googleマップに自分のビジネスを掲載するためには「Googleビジネスプロフィール」に登録する必要があります。登録自体は無料なので、開業時にはできるだけ登録しておくようにしましょう。
■6.チラシ・ポスティング
パソコンやスマホを日常的に使わない層に向けて、チラシなどオフラインでの集客を行うことも有効です。
料金形態やサービス内容などが書かれたチラシを作成し、ターゲットとする地域に配りましょう。自分で作成して配る方法のほか、作成や配布を外注する方法もあります。
チラシは作成する手間や費用が比較的かからず、手軽に取り組めるメリットがあります。
また、チラシを冷蔵庫に貼り付けるなど、手元に保管してくれるお客様も存在します。必要になった時に思い出してもらいやすいのもメリットと言えるでしょう。
新聞を読むことの多い高齢者層を狙う場合には、新聞の折込チラシとして配布することもおすすめです。
害虫駆除で成功して儲かるには?
害虫駆除は相場やサービス内容についてのイメージがつきにくく、依頼をする上で不安を抱えているお客様が多くいます。
そのため、情報の提示や事前のやりとりなどを通じて、お客様の不安を解消することを意識することが大切です。具体的には、以下をはじめとする対応を行うといいでしょう。
・料金形態は具体的に紹介する
・現場を見て価格が変動する可能性について記載する
・害虫が再度発生してしまった場合の対応方法について記載する
また、お客様の立場からすると、見知らぬ業者を自宅などに招くことになります。お客様に安心してもらえるよう、信頼できる業者であることを意識することも大切です。
例えば、作業当日までに電話やメールで挨拶したり、作業当日に料金やサービス内容を改めて確認したりするなど、常に信頼のおける行動をとるよう意識します。そのような行動の積み重ねがレビューや口コミに反映されれば、より受注できる業者となれることでしょう。
まとめ
害虫駆除の集客方法などについて解説してきました。近年では、ポータルサイトやホームページなど、オンラインを通じた集客が主流になりつつあります。
オンラインでの集客は、良いレビューや口コミを集めることが欠かせません。日頃の取り組みの中で信頼を獲得し、多くの問い合わせをもらえる業者となることで、害虫駆除の事業を成功させましょう。