不用品回収業を行うためには、ホームページやチラシなどによる集客に力を入れることが一般的です。しかし、中には以下のような悩みを抱えているというケースがあるのではないでしょうか。
・集客のことまで本格的に考える時間がない
・パソコンやスマホを利用した集客が苦手
・すでに集客に力を入れているが、なかなか効果が出ない
今回は、不用品回収業の集客方法や戦略などについて、分かりやすく解説していきます。
不用品回収業界の現状
「ミニマリスト」「断捨離」などの価値観が流行する近年、不要なものを手放したいと考える人が多くいます。そのような状況の中で、不用品回収業界のニーズは高まりつつあると言えるでしょう。
しかし、自宅にある不用品を手放すために、必ずしも不用品回収を利用するわけではありません。「ヤフオク!」などのネットオークションや、「メルカリ」「ラクマ」などのフリマアプリを利用する人もいます。気軽に売買できることからそれらのサービスの利用に楽しみを見出す人も多く、不用品回収にとってのライバルと言えます。
新たに不用品回収業に参入する業者も存在します。引っ越し業者が引っ越しとともに不用品回収のサービスを提供することも、当たり前のことになりました。また、少子高齢化が進む日本では、遺品整理を行う業者が不用品を回収するケースが増えるとも考えられています。
不用品回収業の集客方法7個
不用品回収業者のニーズの高まりやライバルの増加を踏まえると、効率的に集客し、売上を上げていくことが理想的です。ここでは、不用品回収業者におすすめの集客方法を7個解説します。
■1.チラシ・パンフレット
チラシやパンフレットは、手軽にできる集客方法の一つです。印刷業者に依頼することはもちろん、デザインソフトなどを使って自分で作成するケースもあります。
チラシは高齢者などパソコン・スマホを日常的に利用しない層にもアプローチしやすいことが特徴です。また、不用品回収に行ける範囲の地域に配布するため、地域を限定して回収を行なっている場合にも便利な方法と言えるでしょう。
配布の方法としては、自らポスティングを行ったり、新聞の折り込みチラシとして配布してもらったりする方法があります。
■2.ポータルサイト・比較サイト
不用品回収を専門としたポータルサイトや、比較サイトに掲載を依頼することも有効です。
ポータルサイトの中には、無料で掲載してもらえるサイトもあります。広告にあまり予算をかけたくないといった場合などに利用するといいでしょう。また無料で利用できるため「事業の立ち上げ当初に、とりあえず登録しておく」という事業者も多くいます。
比較サイトは、不用品業者を一括で見積もりし、比較検討してもらうためのサイトです。比較の対象としてヒットすれば、立ち上げ当初の事業者でも問い合わせてもらえる可能性が十分あります。
■3.ホームページ
ホームページは、不用品回収業者としての信頼性をアピールし、集客につなげる効果があります。
不用品回収を利用する際は「高額の料金を請求されたらどうしよう?」「怪しい業者じゃないかな?」などと不安を覚える人もいるものです。そんな不安を払拭するには、知りたい情報が分かりやすく掲載されているホームページが役立ちます。
チラシやポータルサイトなどを見て興味を持った人が、ホームページを検索することもあります。「ホームページがないから怪しい業者かもしれない」などと思われることを防ぐため、開設しておくことをおすすめします。
■4.SEO対策
ホームページ開設とともに取り組んでおきたいのが、SEO対策です。SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、検索エンジンで上位に表示されることを目指し、ホームページの最適化を行うことを指します。
例えば、横浜の不用品回収業者がSEO対策を行う場合「不用品回収 横浜」といったキーワードで検索結果の上位を目指すなどの施策が考えられます。
SEO対策では、ユーザーが求める情報を提供することが重要とされています。上記の例の場合は「不用品回収 横浜」のキーワードに関連したコラムを作成するなど、ユーザーが読みたいと思うコンテンツを掲載するようにしましょう。
■5.リスティング広告
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンで検索した際、検索結果ページの上部に表示されるWeb広告です。
検索エンジンのユーザーが入力したワードに応じた広告が表示されるため、狙いたい検索キーワードの選定が重要となります。不用品回収業者が狙うキーワードの一例として、以下が挙げられます。
・片付け 業者
・片付け 料金
・片付け 見積もり
不用品回収業者がリスティング広告を配信する場合、サービス名や特徴、エリア名などの語句を組み合わせることが一般的です。これらのキーワードで実際に検索してみて、どんな広告が配信されているのか一度チェックしてみるといいでしょう。
■6.SNS
不用品回収業者の中には、以下をはじめとするSNSを有効に活用しているケースもあります。
・Twitter
・Instagram
・Youtube
・TikTok
片付けのアドバイスを発信したり、不用品回収を行う部屋のビフォー・アフターの画像を掲載したりして、フォロワーを集める方法があります。電話番号やホームページのURLを掲載し、問い合わせに繋げましょう。
また、YouTube・TikTokといった動画サイトからの集客も可能です。「サービスを利用したことで、こんなに家がきれいになった」ということを、動画を通じてアピールします。
■7.MEO対策
MEOとは「Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)」の略で、Googleマップにおいて自分の店舗を上位に表示させることを目指して行う対策を指します。
例えば、横浜で不用品回収業者を探しているユーザーは「片付け 横浜」などのワードで地図検索すると考えられます。Googleマップ上で「片付け 横浜」と検索した時に、自分の店舗が上位に表示されるよう対策することとなるでしょう。
MEO対策を行う際は、Googleが提供する「Googleビジネスプロフィール」に登録しておく必要があります。登録は無料で行えるため、実店舗を持つ事業者は利用してみるといいでしょう。
不用品回収業のリピート施策
不用品回収業を行う上で意識しておきたいのが、リピーターの獲得です。集客に時間をかけなくても自動的にリピートしてくれる顧客を持てば、効率的かつ安定して売上を上げることができるでしょう。
リピートしてもらうためには、1度目の回収で満足度の高いサービスを提供することが特に重要です。
また、顧客との関わりを保つことも有効です。前述したLINE公式アカウントや、メールマガジンといった方法を使い、定期的にサービスの存在を思い出してもらいます。2回目以降の顧客限定のクーポンや、新規顧客を紹介すると割引になるクーポンなどを配布してもいいでしょう。
良いサービスを提供していれば、顧客に「この事業者を応援したい」という気持ちが芽生えることがあります。知人にサービスを紹介してくれることもあるでしょう。既存顧客からの信頼を保ちつつ新規顧客を獲得すれば、売上の基盤を固めていくことも可能です。
不用品回収業で顧客単価をアップするためには?
売上をアップさせるための施策として、顧客を増やすことの他にも、顧客一人あたりにおける売上を増やすことも考えられます。
不用品回収業で家電や家具を1つずつ回収していては、大きな金額になりにくい傾向があります。効率よく売上を上げるためには、まとまった量の不用品回収を希望する顧客を獲得するといいでしょう。
そのためには、多くの不用品が回収できそうなプランを設けることが有効です。以下のようなプランが例として挙げられます。
・トラック積み放題プラン
・遺品整理プラン
・ゴミ屋敷片付けプラン
これらのプランを提供し、顧客単価を高めていくことを目指しましょう。
まとめ
不用品回収業は参入が比較的容易な分、事業者が増加しやすい傾向にあります。日頃から集客に力を入れ、安定した経営を目指すことが望ましいでしょう。
今回ご紹介した方法が、不用品回収業の集客の参考になりましたら幸いです。