Google口コミで自作自演はバレない？見分け方・通報

一言で「自作自演の口コミ」と言っても、その内容はさまざまです。

・自分のGoogleアカウントを使って自分の店舗に口コミを投稿する
・別のGoogleアカウントを作って自分の店舗に口コミを投稿する
・店舗の従業員に口コミを投稿してもらう
・店舗に来たことのない知人に頼んで口コミを投稿してもらう
・口コミ代行業者に頼んで口コミを増やす

自分の店舗の評価を高めようとして、このような自作自演の口コミを投稿するオーナーも存在します。しかし、これらの行為はGoogleのガイドラインで禁止されています。

アカウントの情報や履歴はGoogleにより常に記録されているため、自作自演の口コミはバレる可能性があります。例として、バレることを防ぐために複数のアカウントを作成し、口コミをまとめて投稿したとしましょう。しかし、端末情報や位置情報によって「同じ投稿者だ」とGoogleに判断されることがあります。

また、Googleマップのユーザーからの指摘でバレることもあります。星5の口コミが急に増えたり、アカウントや口コミの文章が不自然であったりなどの理由で、Googleへ通報される可能性があります。

Googleで自作自演の口コミを投稿したことがバレてしまったらどうなるのでしょうか。具体的な3つのケースをご紹介します。

自作自演がバレた場合には、店舗や企業の経営に関わる問題に発展することがあります。

ある企業は、自社の社員に高評価の口コミを投稿させる自作自演を行なったものの、発覚してSNSで炎上しています。世間に明るみになったことで謝罪に追い込まれ、企業イメージを大きく下げてしまいました。

このような事態にまではならなくても、自作自演の口コミを見れば「なんだか不自然だな」と感じる人は多いものです。店舗や企業に対する信頼を失い、顧客から敬遠されることにも繋がります。

このように、口コミの自作自演はイメージや売上などに悪影響を及ぼす可能性があります。

Googleの口コミが自作自演だとバレた場合に、該当する口コミが削除されることがあります。

星5の口コミを大量に投稿していたのに、それらが削除されるといった事態になれば、ビジネスプロフィールの評価は下がります。Googleマップからの集客に頼っていた場合、客足や売上に影響しかねません。また、口コミを削除されて評価が大きく変動すれば、顧客に不信感を持たれる原因になることもあります。

場合によっては、口コミが削除されるだけではなく、Googleビジネスプロフィールのアカウント自体が削除・停止されることがあります。

そのような措置を受ければGoogleマップに表示されなくなり、顧客が店舗を見つけることができなくなります。店舗の投稿や営業時間などの情報を発信できなくなったり、ルート検索を頼りに来店していた顧客が戸惑ったりなど、店舗の運営に影響を及ぼします。また、Googleマップから新規顧客を獲得することもできなくなります。

Googleは「禁止および制限されているコンテンツ」のページで、Googleマップ上のコンテンツについてのポリシーを定めています。これはGoogleマップの全てのコンテンツに対して適用され、口コミもそれに当てはまります。

このポリシーでは、口コミについて以下のように説明しています。

このポリシーで禁止されている事項の中から、口コミに関するものをピックアップしてご紹介します。

Googleの口コミは、事実や実体験であることが前提です。以下のような行為は禁止されています。

・嘘の口コミを投稿すること
・評価を操作する目的で口コミを投稿すること
・一つの場所に関する口コミを、複数のアカウントから投稿すること

他者を騙すような行為は禁止されています。店舗のオーナーが顧客を装うなどの行為は控えましょう。

Googleマップは情報の価値を保つため、正当ではない口コミやコンテンツは禁止しています。以下のような例が挙げられます。

・自分の店舗に関する口コミを投稿すること
・現在の職場や、過去の職場に関するコンテンツを掲載すること

現在、自作自演での口コミであるかどうか、ユーザー側が正確に判断する方法はありません。しかし、以下のような傾向から正しい口コミとそうでない口コミを見分けられることがあります。

・口コミの文章が不自然
・似たような文章の口コミが多い
・普段利用されていない捨てアカウントから投稿されていることが多い

実際に来店した顧客が、口コミと実態が異なることから「あの口コミは自作自演だったのではないか？」と勘づくケースもあるでしょう。

口コミの内容に加えて、評価で自作自演が疑われるケースもあります。例えば、以前は評価が低かった店舗に対して急に星5の口コミが大量に投稿され、不自然に評価が上がっているなどのケースが挙げられます。

Googleマップにおけるポリシー違反を通報する方法をご紹介します。

パソコンから自作自演の口コミを通報する場合の方法を、実際の画面とともに説明します。Googleマップで検索して該当する店舗を呼び出し、左側のパネルを下にスクロールしましょう。

口コミに関する画面が表れました。問題のある口コミを探し「︙」をクリックします。

「違反コンテンツを報告」をクリックすると、以下の画面が表示されます。「スパム」「利害に関する問題」など該当する項目を選び、口コミを報告しましょう。

口コミではなく、ユーザー自体を通報することもできます。ここではiPhoneを利用して通報する方法をご紹介します。

Googleマップの口コミ欄から、自作自演などのポリシー違反をするユーザーのプロフィールを表示します。プロフィールの右上にある「…」を選択し「報告」をタップすると、以下の画面が表示されます。

「別のポリシー違反」など該当する項目を選択し、通報しましょう。

上記の方法を利用して通報しても、受け付けられるまで数日かかる場合があることを覚えておくといいでしょう。

Googleでは自作自演の口コミは禁止されています。別のアカウントから投稿したり、知人に偽の口コミを投稿してもらったりしても、端末情報や不自然さなどを理由にバレてしまうことがあります。炎上やアカウント停止などのリスクを避けるためにも、自作自演の口コミを投稿することは控えましょう。

Googleマップには自作自演などの不正な口コミを報告する機能もあります。他の店舗や企業が自作自演をしていれば、本記事の内容を参考に利用してみるといいでしょう。