Google口コミ代行業者のサービスとは?
Googleの口コミ代行とは、Googleマップへの口コミの投稿を有料で行うサービスです。「やらせ」「サクラ」などと呼ぶこともあります。
Googleマップにおける集客では、口コミの数や評価が重要です。ユーザーが店舗に足を運ぶかどうかの判断材料にすることがあります。また、口コミはユーザーが検索した際に店舗のプロフィールが検索結果の何位に表示されるかという「検索順位」に関わります。一般的には、口コミの数や評価といった数値が高い方が上位に入りやすく、集客に有利と考えられています。
このように口コミは集客にとって重要な要素であることから、お金を出してでもほしいと考えるオーナーも存在します。
しかし、Googleは有料で口コミ投稿を依頼することは禁止しています。食べログなど、多くの口コミサイトも同様にそのような行為を禁止しています。
Google口コミ代行依頼は危険?違反?
Googleの口コミを代行してもらうことは、Googleのポリシーに違反します。
Googleの目的として、検索エンジンを介して有益な情報を提供することが挙げられます。掲載する情報の信頼性を確保する必要がありますが、それはGoogleマップの口コミも同様です。口コミ代行を依頼することはもちろん、来店したことのない知人に投稿してもらったり、自作自演の口コミを投稿したりする行為は禁止されています。
Googleはそのような不正行為を防ごうと、監視チームの運営や、システムの改善などを続けています。「きっとバレないだろう」と思っていても、不正な口コミが自動的に検出されることもあります。Googleに見つかってしまう危険性は十分にあるでしょう。
実際に、Googleは「禁止および制限されているコンテンツ」のページで以下のように説明しています。
投稿するコンテンツは、その場所での実体験に基づいている必要があります。評価を操作する目的でコンテンツを投稿しないでください。
Google口コミ代行を依頼するデメリット4個
Googleの口コミを依頼した場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。どんな側面から悪影響を及ぼすのか、順番にチェックしてみましょう。
■1.信頼を失う
口コミ代行を依頼して口コミを増やしていることが顧客に知られれば、信頼を失う可能性があります。
有料で投稿してもらった口コミは、内容や文体などがどこか不自然なことがあります。また、口コミがやたらと高評価であったり、実態と異なっていたりしていることで「なんだか嘘っぽい口コミだ」と感じるユーザーは存在します。
口コミがサクラだと発覚すれば、企業や店舗のイメージに影響します。SNSで拡散されて炎上するなどのリスクも存在します。そこまでの大ごとにはならなくとも、違和感や不信感を感じた顧客が離れていく危険性もあります。
■2.口コミの非表示やアカウントの停止に繋がる
前述した通り、口コミの代行はGoogleのポリシーにより禁止されています。
Googleはポリシーに違反する口コミを自動的に検出する機能を備えています。検出されれば、口コミが非表示になる(削除される)ことがあります。せっかく代行業者へ費用を出して依頼したのにも関わらず、無駄になってしまうことになります。
口コミを見たユーザーが「サクラなのでは」と勘付けば、Googleに通報され、非表示になる可能性もあります。
さらに、Googleビジネスプロフィールのアカウント自体が停止させられてしまうケースもあります。Googleからの集客に頼っているのであれば、アカウント停止は大きな痛手となるでしょう。
■3.法律違反となる可能性がある
Googleの口コミ代行を依頼することが、法律違反となることもあります。
景品表示法では、多くの好意的な評価を受けているように見せかけることを禁止しています。サクラ行為を行う事業者に依頼し、高評価の口コミを多数投稿してもらう行為が、これに該当することがあります。
また、扱う商品やサービスによっては薬事法や食品衛生法などに抵触する危険性もあります。
■4.長期的に考えるとメリットがない場合がある
口コミ代行業者に依頼することでGoogleでの評価が上がるなど、短期的には効果が出るかもしれません。ただし、長期的に考えるとそれほどメリットがないというケースもあります。
Googleでの評価が良いほどユーザーからの期待が高まり、実際に来店した時とのギャップが生まれるリスクがあります。「高評価だったのに、実際に行くとそこまで魅力的なお店ではなかった」といった理由で不満を生み、低評価をつけられることもあるでしょう。
「口コミの内容とお店の実態が異なっていた」「あの口コミは本物なのか?」などの気持ちをユーザーが抱けば、もう来店してもらえないかもしれません。
これらのリスクを考慮すれば、口コミ代行業者に頼むより、店舗の運営を地道に改善して評価を高める方が、長期的なメリットがあると言えるでしょう。
Googleマップで高評価を増やす方法5個
口コミ代行業者を利用することの危険性は分かりましたが、それでも「もっと高い評価が欲しい」と考える方もいるでしょう。ここでは、高評価の口コミを増やすための具体的な方法について解説します。
■1.来店した顧客に口コミの投稿をお願いする
顧客との会話の中で、直接口コミをお願いしてみましょう。
会計などの際に「よろしければ、Googleマップの口コミの投稿をお願いいたします」と声をかけてみます。必死な印象を与えないよう、タイミングを見てさりげなく言い出すといいでしょう。
■2.SMSやLINEなどで口コミの投稿を依頼する
顧客の電話番号やメールアドレスを知ったり、LINEの友だちに追加したりした際は、それらを使って口コミの投稿を依頼できます。
SMSはメールに比べて開封される確率が高いため、顧客に内容を確認してもらいやすいというメリットがあります。
>メールアドレスやLINEのアカウントを知っている場合は、顧客が来店してくれたことに対する感謝を記載するとともに、口コミをお願いするという方法が使えます。
「クチコミ」を選択します。
画面に従って「クチコミを増やす」をクリックすると、下記の画面が表示されます。URLをコピーして、顧客に送信しましょう。
■3.ポスターやPOPを設置してお願いする
店内にポスターやPOPを設置して、口コミの投稿をお願いするのも有効です。
掲示物には、口コミの投稿画面に直接アクセスできるQRコードを載せましょう。「QRコード 作成」などで検索すると、無料でQRコードを作成できるツールが出てきます。前項で説明した短縮UR Lを入力し、QRコードを作成します。
設置する掲示物は、レジの前や待合室の壁など、顧客の目に入りはすい場所に置きます。QRコードを使うことでアクセスするまでのハードルが下がり、口コミを書いてもらいやすくなる可能性があります。
■4.口コミしたくなるような魅力的なサービスを提供する
口コミを直接お願いすることも有効ですが、口コミをしたくなるような商品やサービスを提供することも重要です。
口コミを書く人の心理には「価値のある情報を投稿したい」「自分が素敵な情報を知っていることをアピールしたい」という気持ちがあると言われています。店舗の商品や接客が口コミを投稿するに値する魅力的なものだと思ってもらうことができれば、こちらからお願いしなくても、自然と投稿してもらえるケースがあります。
具体的には、顧客は感情が動いた時に口コミをしたくなる傾向にあります。接客を受けて「すごく丁寧だった!」と感じたり、飲食店の食事を食べて「おいしい!」と感じたりといった時が挙げられます。
口コミを書く顧客の心理を頭に入れて、日々の運営に力を入れることで、高評価の口コミが自然と増える可能性があります。
■5.口コミに返信をする
既存の口コミには、なるべく返信するように心がけましょう。
ユーザーの口コミに返信することで、それを見た他のユーザーも口コミを投稿しやすい環境が整います。口コミを投稿するモチベーションが上がり「自分も口コミを投稿してみようかな」と思ってもらえるかもしれません。
まとめ
Googleはお金を支払って口コミを投稿してもらうことを禁じているため、口コミ投稿の代行を依頼することは止めましょう。アカウントの停止や顧客離れなど、集客へ悪影響を及ぼしかねません。
代行業者を利用しなくても、魅力的な店舗の運営をしていくことで高評価の口コミを増やすことは十分可能です。当メディアなどを参考に、Googleビジネスプロフィールの効果的な運用方法について学んでいくのもいいでしょう。